情報熱力学と定量生物学の勉強会

本新学術領域では理論物理と生物実験を互いに高濃度のまま混ぜ合わせた研究を目指しており、そのために領域内のコミュニケーションを円滑化しつつ、次世代を担う人材を育成していく目的で、定期的に勉強会を開いていきます。
今回は東京大学UBIの伊藤創祐さんに確率論・情報理論と熱力学との関係について、基礎生物学研究所の青木一洋さんに細胞内情報伝達の計測・解析手法について、みっちり講義していただきます。生物物理や情報熱力学の理論に興味がある実験系の方、現代の細胞実験技術でどのような測定が可能かを知りたい理論系の方を中心に、学部学生からPIの方まで広い層のみなさまの参加を歓迎いたします。

〔場所〕
東京大学本郷キャンパス 理学部1号館233号室
〔日時〕
2020年3月23日 レクチャー 13:00-17:45 交流会 18:00-

2020年3月24日 レクチャー 9:30-11:45
〔参加費〕
無料(交流会費別)
〔参加登録〕
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  • 旅費補助希望の学部生・大学院生、または領域メンバーは1/24(金)までにご登録ください。旅費補助希望者多数の場合は先着順とさせていただきます。
  • 旅費不要・交流会不参加の場合、当日参加も可ですが、人数把握のためなるべく登録お願いいたします。
〔講師・講義内容〕
伊藤創祐(東京大学理学系研究科 生物普遍性研究機構)
『確率的な熱力学から情報熱力学へ』

確率過程における確率的な熱力学(stochastic thermodynamics)の導入から始めて, その拡張として情報熱力学を導入する。情報熱力学に関する基本的な考え方に関するレクチャーを行う。

青木一洋(基礎生物学研究所)
『細胞内情報伝達系の定量生物学』

細胞内情報伝達系の各パラメーター(濃度、解離定数、拡散・核内外移行速度、酵素反応速度定数)の定量化方法や摂動技術を紹介する。またそれによって分かること、より一般化して定量生物学的な考え方に関するレクチャーを行う。余裕があれば情報理論との接点も話したい。

〔時間割〕
3月23日
13:00-14:00 伊藤1
14:15-15:15 伊藤2
15:30-16:30 伊藤3
16:45-17:45 青木1
18:00- 交流会(予定)
3月24日
9:30-10:30 青木2
10:45-11:45 青木3