新学術領域研究 公募研究 募集案内

領域名「情報物理学でひもとく生命の秩序と設計原理」(令和元年度~令和5年度)
領域番号:8104

領域代表者:岡田 康志 (東京大学大学院理学系研究科)

公募研究研究期間:令和2年度~令和3年度

分子・細胞レベルから細胞集団レベルまでの様々な階層の生命現象において「情報」は欠くことのできないキーワードである。技術の進歩により、定量的な実験が可能となったが、生命現象における情報を統一的・定量的に扱う枠組みは存在しない。一方、物理学では、近年、情報を力、エネルギーと同列に物理的対象として議論する新しい理論の枠組みの構築が進んでいる。そこで、本研究領域では、両者の融合を目指す。すなわち、情報物理学という理論的枠組みを利用して生命現象の理解を深め、逆に、生命現象を具体例として議論することで情報物理学を深化発展させる。このような生物学と物理学の間のフィードバックを通じて、〈生命の情報物理学〉という生物学と物理学の間の新たな学際領域を開拓する。

公募研究には、本研究領域における研究の幅を広げる役割を期待する。例えば、理論研究(D01)では、情報熱力学に限らず、情報理論や制御理論、学習理論、ネットワーク理論、あるいは非平衡物理、ソフトマター、確率過程や力学系なども含めた、情報科学・生物物理・数理科学の関連領域からの参加も期待している。また、実験(D02)では、計画研究が対象とする生命現象は限られるため、狭い意味での情報や従来の生物物理学的な対象だけに限らず、できるだけ対象を広げられるような多様な研究提案を期待している。さらに、理論と実験を融合させた提案や、計算科学・シミュレーションなどの提案も望まれる(D03)。

特に、本研究領域は生物学と物理学の学際融合研究を目的とする領域であるため、両者の境界をクロスするような学際的挑戦、若手研究者からの意欲的な研究提案を歓迎する。

なお、研究内容の詳細については、領域ホームページ(研究概要研究組織)を参照すること。

(研究項目)
D01 生命の情報物理学の理論研究

D02 生命の情報物理学の実験研究

D03 生命の情報物理学の融合研究
(応募上限額・採択目安件数)
350万円 6件

150万円 12件

研究計画調書様式などは文部科学省のページをご覧ください。